黒沢咲プロはなぜ強い?
自団体では鳳凰位決定戦に出場し、Mリーグでは3年連続3桁プラスなど近年活躍が目覚ましい黒沢プロですが、強さの秘密はいったい何なのでしょうか。
黒沢咲プロ概要
日本プロ麻雀連盟の第21期。超面前重視で腰の重い麻雀。キャッチフレーズは「強気のヴィーナス」「セレブ」。副露率は極端に低くメンゼンで高い打点をたたくタイプ。序盤から焦ることなく高打点を狙う優雅な手組は「セレブ打法」と称される。
1.高打点の手組
「高打点」はもう黒沢プロの代名詞ですね。「セレブ打法」の由来にもあるように打点を見据えた手組で、しっかりと闘える手をつくり真っすぐに相手にぶつけていきます。超面前重視の黒沢プロですが、反対に鳴いた場合は門前(メンゼン)以上に怖いともいわれています。
2.守備力
黒沢プロの強さの一つが放銃率の低さです。軽い仕掛けが少ないため手詰まりを起こすことも少なく、価値のない手でリスクを負って無理にテンパイ料を狙ったりしないため、安易な放銃が非常に少ないです。黒沢プロは決して手数の多い選手ではないため、極力失点を少なくするということが大きな意味を持ってきます。
3.押し引きの間違えが少ない
黒沢さんが前に出てきたときは、しっかりと闘える手が入っています。つまりこの状態、
打点・形・あるいはその両方、常に完全武装して闘える準備をしてきます。
これは勝又プロが仰っていたことなのですが、黒沢さんは毎回戦える手を作っているため、手ができてしまえば押せる手ができていて、手が入らなければ無理をしないため、押し引きの間違えが少ないという感じのことを説明していました。(実際に発言している内容は少し異なりますが、詳しくは私立松ヶ瀬学園をご覧ください。)私は、黒沢さんの強さの理由は何なのかはこれが一番しっくりきました。
そのため、黒沢プロの親番などで安易なリーチを掛けようものなら、すぐさま追いかけてきてバッチバチのファイトをさせられることになります。
1,000点、2,000点のテンパイは相手が押してきたときにどこまで押し返すか難しいですが、満貫・跳満の手であればよっぽどのことがないと降りる選択にはなりません。しっかりと闘える手を組んで、押し引きの判断をシンプルにすることによって、間違えが少なくなります。
まとめ
黒沢プロは、Mリーグ発足前からMONDO TVや天空麻雀など自団体以外のテレビ対局でも出演が多く、長年活躍してきた女流プロの一人ですが、Mリーグ発足時のドラフトでTEAM RAIDEN(雷電)に選ばれて、チームを牽引する活躍を見せ、さらに注目されるようになりました。
打点派・面前重視のプロは数多くいますが、ここまで極端なスタイルでしっかりと成績を残し、なおかつ見るものを楽しませる黒沢プロの麻雀は唯一無二といっても過言ではありません。
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